錦織圭の今季前半。過去5年を比べてわかる
「クレー」での急成長 (5ページ目)
今回の全仏4回戦敗退は、チーム全体にとっても悔いの残る結果だろう。それでも、13勝4敗の戦績を残した赤土での収穫は多く、特に、これまで攻略の糸口すらつかめなかったジョコビッチ相手に「光が見えた」と錦織が感じられたのは、今後に向けた大きな財産だ。「彼に対するポイントの取り方がわかってきたので、これがハードでもできれば」と、早くもリオオリンピックやUSオープンシリーズでの対戦を心待ちにする。
55、55、68、70――。
これは、2012年から2015年にかけての、錦織の年間総試合数の推移である。
果たして今季が終わったとき、昨年の「70」の横には、いかなる数が書き込まれるのか? その数字こそが、今季の錦織の真価をはかる、ひとつの指標になるはずだ。
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