全豪ベスト8敗退。錦織圭が肌で感じたジョコビッチまでの距離 (3ページ目)
「ノバクを倒せると認識しなければならない」とマイケル・チャンコーチは語るが、錦織のメンタル面の改善だけでなく、グランドスラムの2週間を戦い切るためのフィジカル面も向上させなければならず、課題は多い。だが、チャンコーチは錦織に「焦りは禁物である」と諭(さと)そうとしている。
「1試合ずつ戦っていくだけです。あまり先を見過ぎないようにしています。大会ごとの週に少しずつ準備していくことです。それがベストな方法だと信じています。うまくフォーカスして、集中力とモチベーションを維持していくことです」
錦織の2016年の挑戦はまだ始まったばかりだが、今後、ジョコビッチ戦で感じた世界の頂点との距離を、錦織はどのくらい縮めることができるだろうか。今のところ、トップ選手たちは衰えの兆しを見せていない。錦織自身が成長し、その差を縮めていくことができた時、初めて悲願であるグランドスラム初制覇の可能性が見えてくるはずだ。
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