2016.01.25

全豪8強。 最強ジョコビッチに挑む絶好調の錦織圭にチャンスあり

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 錦織圭(ATPランキング7位、1月18日付け、以下同)が、オーストラリアンオープン(全豪)で2年連続3度目のベスト8を決めた。だが、今の彼はグランドスラムでの5回目のベスト8は、通過点に過ぎないかのように大きな喜びを表現することはなく、コーチ陣に向かって右手で軽くガッツポーズを作っただけだった。

ベスト8を決めて、小さくガッツポーズする錦織圭

「今回特に楽なドローではなかった。その彼らを相手に、このスコアでここまで来られたのは、すごくいいことだと思いますし、自信にもなります。ここからさらに勝っていくために、それほど体力と集中力を使わず、温存してできている」

 4回戦で、第7シードの錦織は、第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(10位、フランス)を6-4、6-2、6-4というスコアで圧倒した。今回も雨のために試合は、ハイセンス・アリーナの屋根が閉じたまま行なわれた。「インドアでもいいテニスができている」という錦織は、ツォンガのバックサイドにボールを集めて、彼が得意のフォアハンドストロークで攻撃させないようにした。さらに錦織のグラウンドストロークが深く入ったため、ツォンガは守勢に回ることが多かった。また、ツォンガのファーストサーブの確率が60%にとどまったこともあり、リターンからも錦織は勢いづいた。

「出だしから良かったので、自信を持って打っていけた」と錦織は、各セットの序盤で、ツォンガのサーブのブレークに成功して試合の主導権を握った。