全豪8強。 最強ジョコビッチに挑む絶好調の錦織圭にチャンスあり (3ページ目)
全豪4回戦では第14シードのジル・シモン(15位、フランス)のカウンターショットにてこずり、4時間32分におよぶフルセットの戦いを強いられたものの、9年連続のベスト8を決めた。同時に、グランドスラムでは27回連続の準々決勝進出となり、往年の名選手ジミー・コナーズ(アメリカ)と並んで史上2位の記録を作った。
2人の対戦成績は錦織の2勝5敗。現在ジョコビッチの4連勝中で、全豪では初対戦となる。直近の対戦である15年ATPワールドツアーファイナルズでは、ジョコビッチが圧倒して、わずか1時間5分で錦織は敗れた。
「3セットマッチでも5セットマッチでも、(自分が)1セットを取ったとしても、彼(ジョコビッチ)は調子を落とさず、またさらに上げてこられる選手。後半に行くにつれて、彼の良さが出てくる」
このように語る錦織に対して、ジョコビッチは「錦織と戦う時は凡ミスを減らしたい」と決して油断を見せない。
たとえ錦織が100%の状態でも、現在全盛期にあるジョコビッチを倒すのは至難の業だろう。だが、言うまでもなく勝負に絶対はない。錦織がベースライン付近から早いタイミングのカウンターショットを入れながら、我慢強くラリー戦に持ち込めば、チャンスを見いだせるはずだ。
「気を引き締めていきたい。(自分が)挑戦者で、思い切ってやらないといけない相手ですが、(今のテニスができていれば)無理をしてすごいリスクを負うようなことは多分しないと思います。自分のテニスを貫けるようにしたいです」
錦織の準々決勝は、1月26日に行なわれる予定だ。悲願のグランドスラム初制覇を目指す錦織にとって、ジョコビッチ戦は最大のチャレンジとなる。
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