全豪ベスト16進出! どんどんネットに出てくる錦織圭の戦術
オーストラリアンオープン(全豪)3回戦で、第7シードの錦織圭(ATPランキング7位、1月18日付け、以下同)は、第26シードのギレルモ・ガルシア-ロペス(27位、スペイン)を7-5、2-6、6-3、6-4で破り、メルボルンで5年連続の4回戦進出を決めた。
3回戦、シード選手を破ってベスト16を決めた錦織圭
2回戦に続いて3回戦も、雨のために試合はマーガレット・コートアリーナの屋根が閉じたまま行なわれた。「暑い所でやらなくていいし、体力を消耗しなくていい」と錦織はポジティブに語ったが、第1セットでのファーストサーブの確率が55%、第3セットは40%と悪く、なかなか波に乗れなかった。錦織の予想に反して、ガルシア‐ロペスが、積極的にフラット系のストロークを打ってきて、錦織はそのボールに押されて、ディフェンスに回る場面が多かった。
さらに、ガルシア‐ロペスのサーブが良く、錦織はなかなかブレークをすることができなかったが、試合の後半になって、錦織はようやくサーブの調子が上向き、ラリーでも主導権を握りながら、ネットプレーを混ぜてガルシア‐ロペスを振り切った。
気掛かりなのは第1セットが終わった後、右手首に痛みがあったため、錦織がメディカルタイムアウトをとって、トレーナーから治療を受けたことだ。
現在、錦織は試合時に必ず右手首にテーピングをしている。テーピングをするようになったのは、2014年ATPワールドツアーファイナルズからで、当時、軽い腱鞘炎を起こしていた。腱鞘炎が治ってからも、その後は試合時はもちろん、練習時にも再発予防のために、中尾公一トレーナーに必ずテーピングをしてもらってからプレーをしている。
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