ラグビー日本代表に「34歳の司令塔」が帰ってきた 名将エディーはなぜ立川理道を重宝するのか (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【次のワールドカップでは37歳】

 ファンが期待するのは、立川がこのままプレーを続ければ2027年ワールドカップへの出場のチャンスが出てくるのでは......ということだろう。

 次のワールドカップは37歳で迎えますが......と水を向けてみた。

「正直、ワールドカップ出場を目標にする考えは自分のなかにないですが、チームのためにできることを考えながら、自分を成長させるために必死についていって、一日一日がチャレンジです!」

 立川は表情を崩しながら答えてくれた。

 昨年のワールドカップではアイルランドの英雄SOジョナサン・セクストンが38歳で出場した例もある。次のワールドカップを37歳で迎える立川にとって「年齢」ができない理由にはならないはずだ。立川のピッチ外の振る舞いに満足しているジョーンズHCも、今回の試合のようなパフォーマンスを続けていけば、年齢に関係なく招集を続けるだろう。

 みんなから「ハルさん」の愛称で親しまれるベテランが、桜のジャージーを身にまとい、再びワールドカップの大舞台で輝く瞬間が見てみたい。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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