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鳴物入りで来日したリーグワン外国人選手の活躍度は? 世界最優秀選手賞2度のスター司令塔は... (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【世界のスター選手の力だけでは勝てないリーグ】

 3シーズン前はサンゴリアス、そして今季はヴェルブリッツでプレーしたバレットは、日本ラグビーの進化をこう語る。

「(リーグワンは)本当にレベルが向上していて、競争が激しくなっている。3年前にサンゴリアスでプレーした時は3~4つのトップチームで争っていたが、今は少なく見積もっても8チームくらいになっている。インターナショナル選手が増えたことでリーグワンのリーグの質が上がり、それが日本人選手のレベルアップにもつながっているのではないでしょうか」

 トップリーグからリーグワンに変わり、日本ラグビーのレベルが年々上がっていることは間違いない。有力な外国人選手がひとりやふたり入団しても、それだけで上位に進出することは難しくなっている。

 日本を去るバレットは、最後にこう言葉を残した。

「(トップ4に入るためには)一貫性と選手層の厚みが必要です。トップのチームはパフォーマンスに一貫性があって、それを継続できるレベルの選手が揃っている。そして長い時間をかけてメンバーがコンビネーションを作り上げていくことで、最終的に目標を達成している」

 世界のスター選手の力を借りつつも、それだけでは勝てない。日本ラグビーの未来を創る「リーグワン」は、個々の日本人選手はもちろんのこと、コーチ陣やスタッフも含めたチームの総合力が問われるレベルまで高まっている。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

【ラグビーW杯フォト】日本代表「ブライトンの奇跡」プレイバック(23点)

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