鳴物入りで来日したリーグワン外国人選手の活躍度は? 世界最優秀選手賞2度のスター司令塔は... (2ページ目)
【プレーオフでXファクターとなる外国人は?】
ワールドカップ終了後からリーグワン開幕までは1カ月あまり。時間はそれほどなかったが、ニュージーランド出身のトッド・ブラックアダーHCや日本代表FLリーチ マイケルのサポートもあり、すぐチームに馴染んだと言えよう。
シーズン中に父が急逝して3試合休んだモウンガは、出場した13試合すべてに先発して145得点(4トライ/49G/9PG)を記録。フリゼルは15試合に先発して9トライを挙げた。カウンターアタックやキックが魅力のモウンガとフリゼルのふたりがブレイブルーパス優勝のカギを握っているのは間違いない。
レギュラーシーズン3位のサンゴリアスには、「ポケット・ロケット」の愛称で知られる南アフリカ代表WTB/FBチェスリン・コルビ、オールブラックスの元キャプテンFLサム・ケイン、そしてアルゼンチン代表104キャップを誇るベテランSOニコラス・サンチェスの3人が加入した。
こちらもビッグネームの加入で大きな期待が寄せられたが、コルビとケインはともにケガに泣き、それぞれ9試合と4試合の出場のみ。12月末に入団したサンチェスも4試合の出場にとどまり、チームに大きな違いを生み出したとは言いがたい。
ただ逆に、大物外国人に頼らずとも3シーズン連続プレーオフに出場しているサンゴリアスの実力は本物であることも証明された。コルビはプレーオフでの復帰も予想されており、リーグワン初優勝を目指すサンゴリアスの「Xファクター」となる可能性も十分にあろう。
2シーズン連続してトップ4に入った4位のイーグルスには、オーストラリア代表だったLOマシュー・フィリップが入団した。15試合に先発してチームの欠かせぬ「セットプレーの要」となっている。
一方、昨季入団した南アフリカ代表SHファフ・デクラークはケガのために登録抹消となり、プレーオフに出場することはできない。ただ、かつてサントリーを頂点に導いた沢木敬介監督のもと、チーム力が上がっていることを示したシーズンとなった。
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