ラグビー天理大、涙の初優勝。どうしても負けられない理由があった (4ページ目)
地域の子どもたちからイラストやメッセージ動画で励ましてもらった松岡キャプテンは、優勝した直後に大粒の涙を流した。
「本当にこの1年、いろいろありましたが、部員全員が本当に我慢して、いろんなサポートがあって、ここまで乗り越えられたと思っています」
1995年から天理大の指揮を揮う小松監督は、優勝した瞬間の気持ちを聞かれて、こう答えた。
「日本一になったな、日本一や、と思いました」
昨年9月の練習再開後、「Tear Down Walls その壁を越えて、進め。」と書かれたのぼりが立った。大学からの激励の言葉だった。
出場も危ぶまれた関西の黒衣軍団は、多くのサポートを受けながら、コロナ禍の壁、関東の壁、決勝の壁を打ち破って、ついに10校目の大学王者へと駆け上がった。
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