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稲垣啓太「満足したら、あっさり引退します」。
ブレずに豪快!侠気語録 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 その言葉どおり、稲垣は成長スピードを緩めることなく、2年連続でパナソニックの2冠に寄与した。

 2014年に代表初キャップを獲得した稲垣は、2015年にオーストラリアのレベルズに移籍してスーパーラグビーの舞台に挑戦する。稲垣は意気込みをこう語った。

「どういうプレーヤーになりたいか、徐々にビジョンが見えてきました。『あの日本人選手、すごいな』と言われたい。(PRとしては)スクラムがメインですが、タックルもパスもできる、スキルを持った選手になることが目標です」

 日本人初のスーパーラグビーPRプレーヤーとして、稲垣は大きな外国人選手のなかでも個性を遺憾なく発揮した。

 25歳で出場した2015年W杯では、日本代表チームの中核となって3勝に貢献。そして2016年には、日本のスーパーラグビーチーム「サンウルブズ」でプレーすることを決断する。その時も稲垣は、客観的な視点でこう語った。

「W杯で結果を残したわけではないし、日本人や日本のチームの評価が上がったわけでもない。これからが大事になってくる。(サンウルブズへの加入は)もうひとつ上にステップアップできるいい機会。リーダーシップを求められているという期待に応えたい」

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