稲垣啓太「満足したら、あっさり引退します」。
ブレずに豪快!侠気語録 (3ページ目)
この時も、稲垣は表情を変えずに答えていた。
兄の影響で中学3年からラグビーを始めた稲垣は、新潟工業高時代から注目された逸材だった。体重は今よりも大きく130kg近くあり、飛び級でU20日本代表候補に選出。関東学院大1年時にはU20世代の世界大会にも出場した。
大学卒業後、トップリーグの強豪パナソニックに入団。1年目からレギュラーとして活躍し、トップリーグ優勝と日本選手権制覇の2冠に貢献した。トップリーグの新人賞も獲得し、同時に選ばれた「ベスト15」はルーキーイヤーから昨季まで前人未踏の6シーズン連続受賞中である。
新人王の肩書きを引っさげ、トップリーグ2年目を迎えた時の稲垣のコメントも、実に格好いい。
「僕は賞にはあまりこだわらない性格で、トロフィーも部屋に飾ったりはしていません。飾ってしまうと、過去の栄光に浸ってしまって、成長が止まってしまうような気がする。自分の伸びしろに、もっと期待したい」
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