ラグビー早稲田大、9年ぶりの
大学日本一へ2年生コンビが引っ張る (5ページ目)
試合後、岸岡は筑波大戦を振り返り、こう語っていた。
「(U20日本代表から戻ってきてからの対抗戦)1試合目は出ませんでしたが、ぼちぼち馴染んできました。前半はテンポを上げたかったのですが、前にのめり込んだり、僕のミスやペナルティがあったりして厳しかった。アタックラインの深さ、パスの長さなど改善すべきところがある。これからです。自分たちのやりたいことをやれば、トライも獲れると実感できたので、それを継続していきたい」
たしかに、早稲田大は強みであるはずのスクラムを相手にコントロールされ、ラインアウトも研究されて12本中6本しか取れなかった。勝利を収めたものの、課題も多く出た試合だったと言えるだろう。それでも危なげなく難敵に勝てたのは、9月から取り組んできたアタック戦術の浸透と、それを牽引する齋藤・岸岡の存在が大きかった。
山下監督がかねてから「どれだけFWが縁(えん)の下の力になれるか」と言っているとおり、セットプレーを安定させて能力の高いハーフ団にいい形でボールを供給することが、これから続く強豪との対戦には欠かせない。
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