ラグビー早稲田大、9年ぶりの
大学日本一へ2年生コンビが引っ張る
昨シーズン、1年生ハーフ団として「臙脂(えんじ)のジャージー」を背負い、先発で出場を続けたふたりが確かな成長の跡を見せた。
早稲田大のアタックを率いる2年生のSH齋藤直人 9月に開幕した関東大学ラグビー対抗戦。7連覇を狙う王者・帝京大、春から好調をキープする慶應義塾大、ヘッドコーチが代わり進化を遂げつつある明治大......。各大学が好調ぶりを見せるなか、昨年対抗戦2位で今季こそ「日本一奪還」を目標に掲げる早稲田大も強豪・筑波大に勝利し、開幕3連勝となった。
ただ、春の早稲田大はお世辞にも調子がいいとは言えなかった。春季大会は1勝4敗で、流通経済大に勝つのがやっとの出来。8月の夏合宿でも帝京大(0-82)、東海大(5-52)に大敗してファンを心配させた。それでも、昨年就任した山下大悟監督は「予定どおり。結果がすべて」と前を向いた。
そんな状況のなか、ついにシーズンが開幕する。早稲田大はアタックの戦術を落とし込むため、直前に異例となる2度目の菅平合宿を敢行。それが功を奏し、開幕後は日体大(54-20)、青山学院大(94―24)に勝利して3戦目に筑波大戦を迎えた。一方、筑波大はすでに慶應義塾大と明治大に連敗しており、この試合で負けると大学選手権出場が厳しくなる。
1 / 6