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五郎丸歩のRCトゥーロン移籍は
失敗だったのか? 現地での本当の評価  (3ページ目)

  • 小川由紀子●文・写真 text & photo by Ogawa Yukiko

 五郎丸の定位置、フルバックのポジションにはウェールズ代表のリー・ハーフペニーがいて、五郎丸が彼の2番手という位置付けになることは入団前からわかっていた。

 しかし、秋のテストマッチや年明けのシックスネーションズなどでハーフペニーは3〜4ヵ月クラブを留守にする。五郎丸はそのタイミングでの出場機会をつかむべきだった。

 オーストラリアのレッズに所属していた昨年5月に負傷した右肩の調子が完全に良くなるのを慎重に見極めたうえで、ドミンゲスHCは10月8日の第8節ラ・ロシェル戦で五郎丸を初めて23人のメンバーに加えた。

 指揮官はこの試合で後半20分ほどプレーさせることを考えていたが、今季絶好調の相手に苦しい展開となったため、あえて投入を見送った。

「今日の試合の展開は、彼をデビューさせるうえで理想的ではなかった。ケガから回復したばかりだし、もっと自信をもってプレーできるような状況を与えてやりたかった。4ヵ月間もプレーから遠ざかっていたわけだからね」

 ドミンゲスは出場見送りの理由をこう語った。

「この先まだ30試合もあるのだから、慌てなくても彼の出番はまだいくらでもある。フィジカル的にも彼はすでにプレー可能な状態だ」

 いずれはキッカーを任せることも含めて、ドミンゲスは五郎丸を今後の戦力として計算に入れていたのだ。

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