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五郎丸歩のRCトゥーロン移籍は
失敗だったのか? 現地での本当の評価  (5ページ目)

  • 小川由紀子●文・写真 text & photo by Ogawa Yukiko

 そして、五郎丸自身もデビュー戦のパフォーマンスに及第点をつけた。

「トゥーロンのジャージを着て試合ができたことを非常にうれしく思います。(ブランクがあったことには)不安はなかったです。試合に近いトレーニングができていましたし、仲間のサポートもあったので。自分ができる仕事をしっかりとやろうと思っていました。その点に関してはできたと思います」

 翌週の第11節、対スタッド・フランセ戦で、五郎丸は伝説のスタッド・マイヨールのグラウンドに立った。

 初の先発フル出場となったこの試合、五郎丸はボールをキャッチしようと飛び上がった瞬間足元から激突されて、痛めた右肩から激しくグラウンドに叩きつけられた。フィジカルコンタクトが激しいフランスラグビーの洗礼をさっそく受けたわけだが、その後も果敢に押し込んだり、キックで効果的な陣地を取るなど、スタンドから「Allez GORO!(アレー!ゴロー!)」というサポーターの声援が飛ぶ中、31-12の勝利に貢献した。

 前週のリヨン戦の出来を見て、早い段階から五郎丸の先発を決めていたというフォードHCは試合後こうコメントした。

「期待どおりのプレーをしてくれて非常に満足している。ホームグラウンドで良いデビュー戦が飾れたと思う。厳しいコンタクトも受けたが、そういった激しいバトルにもひるむことなくフィールドで闘い続けるタフさやガッツを見せてくれた」

 キッカー役についても、すでにこの試合でも50m超のロングキックが得意であれば10番でプレーしたベルナールに代わって蹴らせたい意思があったと語り、「今日はピエール(ベルナール)がミスなく全部決めてくれたが、我々が必要としたときには彼(五郎丸)はいつでもキッカーを務める準備はできている」と話した。

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