2017.04.08

今季全敗。スーパーラグビーで苦戦する
サンウルブズの存在意義とは?

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • photo by Kyodo News

 世界トップクラスの国際リーグ、スーパーラグビーに日本から挑んでいるサンウルブズは、ナショナルチームの強化を目指してつくられた。今シーズンで2季目の参戦になるが、昨季はW杯イングランド大会後に慌しく発足。開幕前は戦術確認とレギュラー同士の連帯強化のみで手一杯の感があり、わずか1勝(13敗1分)に終わった。

今シーズン、いまだ勝ち星のないサンウルブズ その教訓を生かしてか、今季は比較的、周到な準備がなされた。ヘッドコーチは前回フォワードコーチだったフィロ・ティアティアが就任し、日本代表のコーチ陣3名も入閣。また、昨年秋に日本代表のヘッドコーチに就任したジェイミー・ジョセフも軍師役としてサンウルブズを支えることになった。

 2月に行なわれた開幕前の合宿では、ストレングス&コンディショニングコーチのサイモン・ジョーンズが選手たちにタフな走り込みを課した。2シーズン続けて参戦している右プロップの浅原拓真(東芝ブレイブルーパス)はこう話す。

「何となくですが、去年よりバタバタしなくなりました。良くも悪くも、相手の強さを知っていますから。一喜一憂しないような心の持っていき方ができるようになりました」

 プレーヤー陣も充実している。追加招集を含めた全56人中34人が日本代表キャップを保持。さらにキャプテンとなったエドワード・カークをはじめ、何人かの外国人たちは将来のジャパン入りを見据えてメンバー入りしている。