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ラグビー日本代表入りを熱望する、
サンウルブズの「外国人3人衆」 (4ページ目)

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • photo by Getty Images

 身長177センチ、体重82キロと決して大柄ではないが、ゲームを動かすスタンドオフとして小気味よいランとロングキックを武器にゲインラインを突破していく。

 母国ニュージーランドでは、ITMカップ(地域代表選手権)のウェリントン代表、タスマン代表に選ばれるなど、知る人ぞ知る名選手だった。来日後は下部リーグであるトップイーストの東京ガスに在籍し、社業の忙しい選手たちとともに勝利を目指してきた。

 サンウルブズでは持ち前のスキルと判断力の高さを発揮する。2月18日のトップリーグ選抜との壮行試合に出場したクリップスは、パスと見せかけて防御の隙間をすり抜けるなど、随所に"らしさ"を見せてチームの勝利に貢献。この試合でセンターのポジションを務め、日本代表の一員でもあるティモシー・ラファエルはクリップスをこう評した。

「ビジョンがいい。ディフェンスが(フィールドの)外側から上がってくるのを見て、どんどん内側を突いていた」

 実は、クリップスは日本代表と浅からぬ縁がある。初めてウェリントン代表に加わった2010年、チームの指揮官は現在の日本代表のHCであるジェイミー・ジョセフだったのだ。クリップスは日本代表デビューを見据え、次のように語る。

「ジェイミーさんはラグビーのベーシックな部分をよく知っていて、日本のラグビー界にとって素晴らしい人物だと思います。まず、今季のサンウルブズで自分がどうプレーするかにかかっています。そこでチャンスが生まれれば......」

 日本代表の主力スタンドオフでもある田村優は、2月中旬に「コンディションの影響」により一時離脱。裏を返せば、クリップスの存在価値はより高まりそうだ。

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