ラグビー日本代表入りを熱望する、サンウルブズの「外国人3人衆」 (3ページ目)

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • photo by Getty Images

 カークとともに、フランカー、ナンバーエイトでの活躍が期待されているのが、28歳のブリッツだ。長い金髪にスパイラルパーマという独特の風貌で、出身地の南アフリカでも「ライオンのようだ」と話題になった。

 身長193センチ、体重110キロの巨躯だが、ボールを持てば豊かなスピードで相手防御網を突破。低い前傾姿勢でのプレーが特長で、足を痛めながらもハードタックルを繰り返すガッツマンだ。「痛みを感じたとしても、それをプラスの力に変える」と語るなど、派手な外見のみならず、熱いプレーでもファンを沸かせるだろう。

 過去にはライオンズ、チーターズと、南アフリアのチームでスーパーラグビーを戦ってきた。そこで培った経験を惜しみなくサンウルブズに伝授していくつもりだ。

 ブリッツは2015年からトップリーグのNTTコムでプレーしており、そのときから日本代表入りをターゲットにしていた。

「小さいときは南アフリカ代表になりたかったのですが、新しい目標が必要だと感じたのです」

 前年度のスーパーラグビーのシーズン中は、チーターズに入るために南アフリカに帰国。そのため、日本代表の資格を得られるのはワールドカップ日本大会の直前になるかもしれない。それでも日本代表入りという目標は変わらない。

 カークやブリッツよりも早く代表資格を得られそうなのが、26歳のクリップスだ。2014年に来日し、今年5月に日本居住3年となる。そのためアイルランド代表戦などがある6月のツアーには日本代表の選考対象となる。

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