サクラセブンズ主将が語るリオ五輪。「ここがゴールであり、スタート」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

 最後に、バスケットボールから転向して7年目の中村キャプテンにとって、「初のオリンピック」はどんな大会だったのか――。

「キャプテンとして実力を出させてあげられなかったし、自分も出せなかった。それが一番悔やまれますが、それも含めてオリンピックですね。また、『オリンピックは楽しかった』と言わないと、2020年を目標としてくれる選手がいなくなってしまう。だから、『楽しかった!』と言って日本に帰りたい」

 このときばかりは、笑顔を見せた。

 リオ五輪は終わったが、中村キャプテンを筆頭に、サクラセブンズの「世界一への挑戦」は、まだまだ続いていく。中村キャプテンは最後の円陣で、サクラセブンズの仲間たちにこう語ったという。

「金メダルって言い続けてきたから、その目標は私たちを救ってくれた。どんなに笑われても、金メダルって言い続けよう。ここがゴールでもあり、スタートです」

 リオでの悔しい結果は、ふたたび世界一へ向けての新たなスタートラインとなる――。

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