2016.08.09

サクラセブンズ主将が語るリオ五輪。
「ここがゴールであり、スタート」

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

 最終戦後、選手たちは立ち尽くし、しゃがみ込んで涙を見せている者もいた。

「金メダル」という目標を掲げ、5年間走り続けてきた「サクラセブンズ」こと女子7人制ラグビー日本代表は、8月6日からのリオデジャネイロ五輪の3日間の日程を終え、12チーム中10位という結果で幕を下ろした。

サクラセブンズを牽引してきた中村知春キャプテン 大会初日はカナダに0-45、イギリスに0-40といずれも大敗。迎えた2日目の予選プール3試合目は、大勝すればわずかにベスト8進出の可能性を残すなかで開催国のブラジルと対戦した。試合は桑井亜乃と山口真理恵がトライを挙げたものの、10-26で3敗目を喫す。この時点で日本のメダル獲得の可能性は消滅し、全体11位で「9~12位決定トーナメント」に回った。

 2日目の午後から行なわれた「9~12位決定トーナメント」では、全体10位のケニアと対戦。山口のインターセプトからのトライで先制すると、持ち前のテンポの速い攻撃で相手を圧倒し、24-0で待望のオリンピック初勝利を挙げた。「ようやく勝つことができた。大きな1勝だと思います」。ケニア戦後、浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は胸をなで下ろした。

 迎えた大会3日目、日本は「9、10位決定戦」でふたたびブラジルと対戦。この試合、実は順位を決める意味合いだけでなく、世界を転戦する国際大会「ワールドシリーズ」での来シーズンのコアチーム(全大会に優先的に出場できるチーム)残留もかけた大事な試合だった。2020年の東京五輪まで継続的に世界の強豪と対戦していくためには、何としてもコアチームに残っておかなければならない。