2016.08.07

2試合零封のサクラセブンズ。
「歴史的1トライ」で足跡を残せるか

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by AFLO

 世界の壁の厚さ、厳しさを、まざまざと見せつけられた――。

 8月6日、リオデジャネイロ五輪から正式種目となった7人制ラグビー(セブンズ)は女子から始まり、「サクラセブンズ」こと女子7人制日本代表が予選プール2試合を戦った。

初日は2試合連続ノートライに終わったサクラセブンズ(写真はイギリス戦) 日本はプールBに入り、カナダ、イギリス、ブラジルと同組になった。初日、昨年のワールドシリーズ(F1のように各国を転戦する国際大会)で総合3位だったカナダに0-45、同じく総合4位だったイングランドを中心とするイギリスには0-40で大敗し、2日目のブラジル戦に大勝しないかぎり、日本の決勝トーナメント進出はかなり厳しくなった。

 初戦のカナダ戦後、2012年からチームを強化してきた浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は頭をかしげた。「練習場でのアップはよかったのですが、ピッチに入ると身体が硬くなってしまった」。前日、HCからジャージが渡されたときに、感極まって泣いている選手もいたという。

「何度もケガした選手もいたし、4年、5年の想いが重くなったのかな。そうならないように、なんとかやりたかったのですが……」と浅見HCが言えば、中村知春キャプテンは、「(緊張で硬くなってしまう)いつもの私たちになってしまった」と唇をかんだ。日本は2人目、3人目の反応が鈍く、ディフェンスでは前に出るスピードもなかった。そのため、速く、強い相手に1人目のタックルがなかなか決まらなかった。