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2試合零封のサクラセブンズ。
「歴史的1トライ」で足跡を残せるか (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by AFLO

 また、初戦で0-45の一方的なスコアになってしまったのは、フィジカルに強いメダル候補のカナダが、しっかりと日本を分析してきたことも要因となった。

 タックル後のボール争奪戦である接点をなるべく作らずに素早くアタックしてくる日本を警戒し、カナダは接点にしっかりとプレッシャーをかけてきたため、日本は反則やミスでほとんどボールを継続することができなかった。日本らしいアタックはできず、チャンスもほとんどなかった。「接点に人をかけてくるのがわかっていたのに、対応し切れなかった」と、中村キャプテンは肩を落とした。

 2戦目のイギリス戦に勝利すれば、12チーム中8チームが出ることのできる決勝トーナメントに大きく近づく可能性もあった。浅見HCは流れを変えようと、エース格の山口真理恵に替え、「(初戦で)いい反応をしていた」大学3年の小出深冬を先発に起用した。

 カナダ戦と同様、開始早々に日本はイギリスにトライを許してしまう。だが、その後は2人目、3人目の寄りを徹底したことで日本らしい攻めが見え始め、ゴール前に迫る機会も増えた。だが、やはりフィジカルの強いイギリスに対して1人目のボールキャリアがミスを犯し、相手にカウンターを許してトライを与えてしまう、という悪い流れを断ち切れなかった。

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