【ラグビーW杯】大一番スコットランド戦。日本の勝利のカギは? (3ページ目)

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 バックスは、軽いケガをしたスタンドオフの小野晃征(サントリー)のところに立川理道(クボタ)が入り、ラインを動かす。期待は23歳のスピードスター、福岡である。南ア戦では出番なしだった。

「日本の金星の後の試合は緊張もある。これをいい意味でのプレッシャーに変えられたらいい。決勝トーナメント進出を考えると、この大役は大変光栄なことなので、しっかりやり遂げようと思う」と、福岡は気持ちを高ぶらせる。

 福岡は2年前の2013年のフィリピン戦で日本代表デビュー。金星を挙げたウェールズ戦(同年6月、秩父宮)で活躍し、その年の秋のスコットランド戦で相手にインパクトを与えた。「自身のベストゲーム」がこのスコットランド戦。

 福岡のトイメン(マークの相手選手)は2年前の試合と同じ。「自分自身の強みはスピードだと思う。(2年前の試合では)2トライをとったし、1対1で相手を抜けた場面もあった。もう1回、自分の走りで再現したい」

 日本が南アを倒したことで、スコットランドは警戒を強めているはずだ。オーソドックスなチームのため、まずはスクラム、ラインアウトで制圧しにくるだろう。ハイパント攻撃も要注意。ここは、特にバックスリー(両ウイングとフルバック)のコミュニケーションな大事になる。

 いまや時の人となったエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は言う。

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