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モデル・スポーツ女子の姫子はアメフト一家育ち Xリーグ公式アンバサダーで理学療法士の資格を持つ (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【モデル業とヘアドネーション】

さまざまなことに挑戦し続けている姫子さん photo by Murakami Shogoさまざまなことに挑戦し続けている姫子さん photo by Murakami Shogoこの記事に関連する写真を見る

――姫子さんはモデルの仕事を始めたのも、一気に名前が知れ渡るようになったきっかっけも特殊なんですよね。

「はい。自分が選手としてケガが多かったこともありましたし、スポーツ系の仕事に就きたいなと思い、理学療法士の資格が取れる神奈川県立保健福祉大学へ行きました。卒業後には整体院に就職して働いていました。

 モデルのお仕事を始めたきっかけは、大学2年生の時にダイソーに行った時にカメラマンだと名乗る方に『写真を撮らせてほしい』と声をかけられたことです。最初は怪しい人だなあと思っていたんですけど、話を聞いたらちゃんとしたカメラマンの方で。何回か撮ってもらったあとにその方から『素質があるからモデルやったほうがいいよ』と言われて、アマチュアカメラマンが集まる撮影会を紹介していただいて、学生のうちに何回か参加していました」

――そして、バッサリ切った髪を寄付する「ヘアドネーション」の様子がSNSにアップされたことで注目を集めました。

「私、献血をしたいと思っていたのですが、血が少なくてできなかったんです。でもなにかしらの形でそういうことがしたいなという思いがぼんやりとありました。大学では運動もしないし、この機会にとヘアドネーションをするためだけに髪を伸ばしていたんです。伸ばしておしゃれしようかな、巻いてみようかななどと思っていたのですが、伸ばしてみたら性格的に(長い髪のケアなどが)面倒くさくなってきて(笑)。

 早く切りたいとなってしまってたんですけど、大学の実習が終わったタイミングでヘアドネーションをやっている美容室をインスタでたまたま見つけて。そうしたらその美容室の方から髪を切る様子を動画で撮っていいですかと言われて、その動画がアップされると、バズったんです。その後にSNSのフォロワーが急増して、インスタのDMなどを通してミュージックビデオ出演の依頼やCMの依頼を頂くようになりました

――長い髪とお別れしたときは、寂しくなかったですか?

「なかったです。やっと切れるわあ、って(笑)。私、運動ができればよかったので、高校までは1000円カットしか行ってなかったんです。ケチっていただけというのもありますけど......」

――若い女性が1000円カットというのはなかなか聞かないです。

「どうなんですかね。私は結構、無頓着で運動ができればいいみたいな。中学の時はバリカンでスポーツ刈りみたいにしていましたし、めっちゃ短い時には男の子の角刈りみたいでした(笑)」

●Profile
姫子(ひめこ)/2001年生まれ、神奈川県出身。父、3兄弟がアメフト選手という環境で育ち、幼少期は水泳、野球など、中高校時代はバレーボールに打ち込む。スポーツトレーナーを目指し、理学療法士の資格を取得するための専門大学に通う一方、モデル活動を開始。テレビCM、アーティストのPVへの出演をはじめ、スポーツ女子としての活動の幅も広げている。2024年8月からアメフトの国内最高峰Xリーグのアンバサダーに就任。全国各地の試合会場に足を運び、ファンとの交流も含めてリーグを盛り上げている。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

【写真集】Xリーグアンバサダー・姫子のオフフィールドショット

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