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NFL「ファイナル4」は新旧QB対決。
スーパーボウルに進むのは? (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 ラムズはブリーズにプレッシャーを与えるためにも、ディフェンスではDT(ディフェンスタックル)アーロン・ドナルドのプレーに期待したい。「現在最高のDT」と称されるドナルドは、1対1のシチュエーションで誰も止めることができない選手と言われている。DTというポジションは、本来サック数は少ないのだが、それでも20.5サックをマークした。ドナルドがブリーズにどう襲いかかるのか、目が離せない。

 また、ラムズのオフェンスの多彩さも注目だ。プロ3年目のQBゴフは今季リーグ4位のパス獲得距離4688ヤードを記録。個人成績で軒並みリーグ上位の数字を残している。ただし、ゴフのアウェーでの成績がけっして高くないのは気になる点だ。TDはわずか10個で、パサーレーティングも82.7と低いのに対し、インターセプトは9個も喫している。

 カンファレンス・ファイナルという大舞台にもなると、ファンのクラウドノイズ(※)はさらに大きくなり、とくにアウェーのラムズ・オフェンス陣にとっては厳しい環境となる。ホームフィールドアドバンテージを持つセインツは、本拠地メルセデス・ベンツ・スーパードームでのプレーオフで現在7連勝中。ラムズは今季レギュラーシーズンでもセインツのホームで35-45と敗れているので、このカンファレンス・ファイナルも難しい試合となるだろう。

※クラウドノイズ=ホームの観客が相手チームのディフェンス時に大声を出して、コミュニケーションやタイミングを狂わせる行為。

 54回目となる今季のスーパーボウルは、アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催される。その大舞台への切符を掴むのは、はたしてどの2チームか。

 経験豊富なブレイディとブリーズによる史上初の「40歳同士のQB対決」となるのか、あるいはNFL新時代の幕開けを意味するマホームズとゴフのバトルとなるのか、それともベテランvs若手の世代闘争となるのか――。「ファイナル4」の幕が切って落とされる。

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