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日本卓球を導いた福原愛と水谷隼。
21000時間の練習を支えるもの (4ページ目)

  • 城島充●文 text by Jojima Mitsuru
  • photo by AFLO

 卓球に必要な技術をマスターするには、2万1000時間かかると言われている。1日6時間の練習を1年で350日やれば10年で到達できるという数字を前提にしても、今回の張本の活躍は、村上がかつて中国で実感した「幼少期からの訓練の必要性」をあらためて証明した。

「みんな張本が13歳なのにすごいって言っていますが、彼は2歳の時から卓球を始めているから、卓球歴はもう11年なんです。用具や情報ツールの進化、21ポイント制から11ポイント制への移行など、ジュニア世代が活躍できる土壌が卓球界にはある」(木村)

 幼少期からラケットを振り続けた才能が、若くして世界に飛び出していく。そのなかで熾烈な競争を勝ち抜いた選手だけが、東京五輪のコートに立つ。中国の厚い壁を4年に1度の大舞台で打破するには、代表争いを制したその先にあるものをしっかりと見据えていかなければならない。

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