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【NFL】プレイオフ開幕。スーパーボウルの舞台に立つチームはどこだ? (2ページ目)

  • 永塚和志●文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

ワイルドカードを制してディビジョナル・プレイオフに進出するチームは、シード下位のチームがシード1位(ブロンコス&ファルコンズ)のチーム、シード上位のチームがシード2位(ペイトリオッツ&49ers)のチームと対戦することになる。ワイルドカードを制してディビジョナル・プレイオフに進出するチームは、シード下位のチームがシード1位(ブロンコス&ファルコンズ)のチーム、シード上位のチームがシード2位(ペイトリオッツ&49ers)のチームと対戦することになる。 ただ、スーパーボウルの舞台に到達するためには、AFCシード1位のデンバー・ブロンコス(13勝3敗)と、同シード2位のニューイングランド・ペイトリオッツ(12勝4敗)の2強を、ディビジョナル・プレイオフで倒さなければならない。この両者の牙城は、そう易々とは崩せないだろう。

 まずブロンコスは、コルツ時代に史上最多4度のMVPを受賞したQBペイトン・マニングに注目したい。昨季は首の故障でシーズンを全休したにもかかわらず、移籍1年目の今季はブロンコスをAFC最高勝率に導いた。攻守ともに高いレベルを兼ね備えており(平均得点リーグ2位、平均失点リーグ4位)、スーパーボウル出場の最有力候補だ。また、昨年のスーパーボウルで苦杯をなめたペイトリオッツも、並々ならぬ思いでリベンジに燃えている。QBトム・ブレイディ擁する攻撃陣はさらに破壊力を増し、平均得点リーグ1位をマーク。8年ぶりの王座奪還を虎視眈々と狙っている。AFCの熾烈な頂上戦いは、ブロンコスとペイトリオッツの大本命なくして語れないだろう。

 一方、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)には、本命がいない。NFCシード1位のアトランタ・ファルコンズ(13勝3敗)ですらレギュラーシーズンで絶対的な強さを見せていたわけではなく、同シード2位のサンフランシスコ・49ers(11勝4敗)もシーズン途中で先発QBをプロ2年目のコリン・ケイパーニックに代えており、こちらも不安要素を抱えている。

 そんな中、NFCで注目を集めているのは、5年ぶりのプレイオフ進出を果たしたワシントン・レッドスキンズ(シード4位/10勝6敗)と、2006年以来2度目のスーパーボウル出場を目指すシアトル・シーホークス(シード5位/11勝5敗)だ。『RG3』の愛称で親しまれているQBロバート・グリフィン三世と、リーグ2位のラン距離(1613ヤード)をマークしたRBアルフレッド・モリスのルーキーコンビを擁するレッドスキンズは、今季、大きなセンセーションを巻き起こした。一方のシーホークスも新人QBラッセル・ウィルソンが急成長を遂げ、若さ特有の勢いを見せている。この両者はワイルドカードで対戦することになるので、勝ったほうが今年の『シンデレラチーム』となるのかもしれない。

 AFC、NFCとも、若い力が熟練チームの牙城に挑む、面白いプレイオフとなりそうだ。2013年2月4日、第47回スーパーボウルの舞台、ニューオリンズの地に足を踏み入れるチームはどこか。プレイオフでしか味わえない、一発勝負ならではの熱い1ヵ月となりそうだ。

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