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八村塁と渡邊雄太が奮闘。「本命不在」の東地区で抜け出すチームは? (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AP/AFLO

 ここまで挙げた"3強"に続く第2グループとして浮上の可能性があるのは、ボストン・セルティックス(4位)、インディアナ・ペイサーズ(6位)、トロント・ラプターズ(5位)、そしてヒートの4チームだろう。

 ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンがリーグを代表するヤングスターに成長したセルティックスは、自分たちも優勝候補に含まれるべきと考えているに違いない。主力のケンバ・ウォーカーが最初の22試合中13戦に欠場する厳しい陣容ながら、勝率5割以上をキープ。現在は守備の要マーカス・スマートを欠いているが、ブラッド・スティーブンスヘッドコーチ(HC)仕込みのディフェンスと、やりくりのうまさで上位に残り続けそう。ただ、優勝を狙うとなるとビッグマンの迫力不足は否めず、シーズン中に補強を成功させるのが上位進出の条件になるかもしれない。

 2年前の優勝チームであるラプターズは、開幕直後は攻守が噛み合わず、最初の10戦で8敗という厳しいスタートになった。それでもその後、10勝5敗と復調。カイル・ラウリー、フレッド・バンブリート、パスカル・シアカム、OG・アヌノビーと主軸がしっかりしているだけに、今後も安定した勝ち星を稼ぎそうだ。

 本契約への期待が高まる渡邊雄太が、ディフェンスを武器に貴重な戦力となっているのも、日本のファンには嬉しいところ。ただ、マルク・ガソル、サージ・イバカといったベテランが抜けたビッグマンが泣きどころになっており、セルティックス同様、トレードなどでテコ入れできるかどうかがカギになる。

 ペイサーズもマルコム・ブログドン、ドマンタス・サボニス、マイルズ・ターナー、TJ・ウォーレンといった、少々地味ながら実力のある選手を揃えている。移籍組のキャリス・ルバートが武器になれば、戦力はさらに分厚くなる。ただ、やや決定力に欠ける感は否めず、過去5年のように、プレーオフ第1ラウンド敗退を今年も繰り返す可能性が高いかもしれない。

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