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【NBA】デイミアン・リラードの怒り
「僕はステファン・カリーじゃない」 (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko  photo by AFLO

 ウォリアーズ戦の9日後に行なわれた、インディアナでのペイサーズ戦。最初のクォーターだけで20得点を挙げ、試合を通して33得点を取ってチームを勝利に導いた後、インディアナのレポーターのひとりがリラードの第1クォーターの活躍を指して、「あれはカリーをうまくマネていたようなものか?」と聞いてきた。さすがにリラードも、これを聞き流すことはできなかった。

「僕は誰かのモノマネをしているわけではない。僕は"デイミアン・リラード"としてやっているだけだ」と、きっぱりとカリーとの比較を拒否したのだ。

 その数日後、リラードはカリーと比較されることについて、改めてポートランドの地元紙『オレゴニアン』の番記者に率直な気持ちを語った。

「僕は、ステフ・カリーのことは尊敬している。彼がやっていることはすごいことだ。でも、僕はほかの誰でもなく、自分自身なんだ。僕が自分の仕事をうまくやっていることについて、誰かのマネをしていると言うのは失礼だ」

 そう語った流れで、2月19日の試合後にカーが言ったコメントも、実はあまりこころよく思っていなかったことを明かした。

「スティーブ・カーのことはすごく尊敬している。でも彼に、『ステフ・カリーのように見えた』と言われたのは嫌だった。彼が言ったことだから、称賛のように聞こえるし、そのつもりだったのかもしれないけれど、僕はそう言われるのは嫌だった。もし、誰かが僕らを相手に活躍したとしても、コーチ・ストッツ(トレイルブレイザーズHC)は、『彼はデイミアン・リラードのようだった』とは言わないと思う」

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