【NBA】A・ウィギンス、20歳の新人王が開幕に誓う「覚悟」とは? (2ページ目)
少しはにかんだような笑顔が印象的なウィギンスは、一見、おとなしい優等生に見える。もっとも、そんな彼もコート上でスイッチが入ると、アグレッシブなプレーヤーに変身する。
1年前、ウィギンスがNBAに入った時、「はたして彼には上を目指すだけのハングリーさがあるのか?」という疑問の声が挙がった。元NBA選手の父を持ち、体格、運動能力、そしてスキルと、スーパースターになるだけの素質はすべて持っていた。それでも大学時代のウィギンスは、常に力を出し切っているようには見えなかったのだ。
「ウィギンスにはスイッチが必要だ」と感じたチームは、昨シーズンを通してウィギンスにさまざまなチャレンジを与えた。
昨シーズン開幕前、NBA公式サイトの記事中に、ティンバーウルブズの関係者の興味深いコメントがあった。
「彼が(相手に)やり返すためには、彼のなかで何かが引き金となる必要があるようだ。彼が最初からそれを出せるように心がけている」
たしかに、ウィギンスはチャレンジを前にすると、別の選手のようだった。たとえば、彼をドラフト1位指名しながらトレードに出したクリーブランド・キャバリアーズとの2度の対戦では、明らかにスイッチが入っていた。12月23日の試合では27得点、1月31日の試合では33得点(シーズン自身最多得点)を挙げている。
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