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スラムダンク奨学生・村上駿斗がアメリカで感じた変化 (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文・写真 text & photo by Miyaji Yoko

――サウスケントでのバスケットボール・シーズンは間もなく終わりますが、実際に戦ってみた感想や手応えなどを聞かせてもらえますか?

村上駿斗(以下:村上) シーズン序盤の最初のほうはプレイタイムをなかなかもらえなくて、勝ちが決まった試合の残り数分の場面でしか起用してもらえなかったんです。初めてのアメリカという環境で、久しぶりのガード(身長183センチの村上は高校3年間、山形南でセンターのポジション)。限られた時間の中で、なかなか自分のプレイができなくて......。悔しい気持ちがあったので、そこから練習を頑張るようにしました。

 ただ、シーズン中盤に中心選手のひとりがケガしたことで、少しずつプレイタイムも増えてきました。自分の持ち味のディフェンスや、ポイントガードとしてチームをコントロールすることを見せることができるようになったので。その後、2月にもうひとりのスタメンだった選手がケガしたので、スタートで起用されるようになりました。今、ケガしたふたりは戻ってきたんですけれど、今もスタメンで使ってもらえています。

――久しぶりのガード、しかも日本より身体の大きな選手たちの中でプレイすることは大変だったのではないですか?

村上 その克服の仕方として、チームメイトのトレモントという全米でも有名で、コーチからもナンバー1プレイヤーと呼ばれているガードの選手と、プレシーズンからずっと1対1をやっています。練習中もマッチアップさせてもらっているので、それが一番の自信につながっています。

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