【NBA】シーズン開幕。ヒートの3連覇を阻むのはココだ! (2ページ目)
順位の丸印は昨シーズンのプレイオフ進出チーム 一方、ペイサーズが「対抗馬」であるならば、「大穴」と言えるのが、デトロイト・ピストンズだ。昨シーズンの成績は、29勝53敗。イースタン15チーム中11位と、決して良い結果を残せたわけではない。しかし今オフ、アトランタ・ホークスからPFジョシュ・スミス、ミルウォーキー・バックスからPGブランドン・ジェニングスを獲得し、大幅に戦力をアップ。今シーズンのピストンズは大ブレイクする可能性を大いに秘めている。
特にスミスの加入は、ピストンズにとって非常に大きい。これにより、アンドレ・ドラモンドとグレッグ・モンローの若手ビッグマンと、強力なフロントコートを形成することになった。206センチのスミスと、211センチのドラモンド&モンローが絡み合えば、リーグ屈指の「トリプルタワー」となりそうだ。また、2004年にピストンズをNBA優勝に導いたラシード・ウォーレス(オールスター4度選出の元パワーフォワード)がコーチとして古巣に帰ってきたことも、良い影響を及ぼすだろう。強かった時代のオーラが蘇(よみがえ)りつつあり、チーム内の雰囲気はすこぶる良い。NBA屈指の人気チームの復権に、全米中が注目している。
対して、ウェスタン・カンファレンスを見てみると、大きな期待を集めているのがロサンゼルス・クリッパーズ(昨年ウェスタン4位)だ。その最大の理由は、昨シーズンまで名門ボストン・セルティックスを9年間率いてきたドック・リバースHC(ヘッドコーチ)の招聘だろう。セルティックスを2度、ファイナルへと導いた名将がクリッパーズでどんな手腕を奮うのか、興味は尽きない。
まず、リバースHCのコーチングによって、クリッパーズのディフェンス力は大幅にアップするだろう。昨シーズン後半、クリッパーズは失点数リーグ9位(全30チーム)を記録するなど、特にディフェンス面で精彩を欠いていた。しかし、リバースHCはセルティックスを率いた9年間で、チーム失点数リーグ25位以下を5度もマーク。リバースHCの指導力がチームに大きな変化をもたらすのは間違いない。
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