【NBA】シーズン開幕。ヒートの3連覇を阻むのはココだ!
マイアミ・ヒート、スリーピート(3連覇)なるか----。現地10月29日に開幕する今シーズンの話題は、この1点に尽きよう。昨年のファイナルMVPに輝いたレブロン・ジェームズを軸に、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの『ビッグ3』を擁するヒートが、2013−14シーズンもNBAをリードしていくのは間違いない。むしろ気になるのは、「どのチームが王者ヒートの3連覇を食い止めるのか」だ。そこで、今シーズンの『ダークホース』と呼ばれるチームを、イースタンとウェスタン、両カンファレンスからピックアップしてみた。
昨シーズンのカンファレンス・ファイナルでヒートを苦しめたペイサーズ(写真はポール・ジョージ) まず、ヒートの属するイースタン・カンファレンスを見てみると、昨年イースタン3位のインディアナ・ペイサーズの下馬評が非常に高い。地味なチームながら、総合力では昨年イースタン1位のヒートを上回り、いまや「NBAトップの充実度」と言われている。昨年プレイオフのカンファレンス・ファイナルでは、ヒートと第7戦までもつれこむ熱戦を演じたものの、最後は力尽きてファイナルのチケットを奪われてしまった。しかし今シーズンは、「ストップ・ザ・ヒート」を合言葉に、主力メンバーの多くがチームに残留。より一層、自信を深めて開幕を迎えようとしている。
ペイサーズ最大の強みは、バランスの取れたスターティング・ファイブだ。SGポール・ジョージ、PFデビッド・ウェスト、SFダニー・グレンジャーらで形成される先発陣は、サイズ、運動能力、経験とすべてを兼ね備えている。また今オフには、フォワードにルイス・スコラ(前フェニックス・サンズ)とクリス・コープランド(前ニューヨーク・ニックス)、ガードにC.J.ワトソン(前ブルックリン・ネッツ)を加えるなど、ベンチの選手層を強化。今シーズンのペイサーズは、イースタン・カンファレンス1位の座をヒートと争う最右翼と言えるだろう。
※ポジションの略称(C=センター、PF=パワーフォワード、SF=スモールフォワード、SG=シューティングガード、PG=ポイントガード)
このチームを引っ張っている中心プレイヤーは、プロ4年目のポール・ジョージに他ならない。昨シーズンはキャリア最高の平均17.4得点、7.4リバウンドを挙げるなど、わずか数年で急成長。ディフェンスも秀でており、昨年はオールスターに初めて選出された。今オフにはペイサーズと、最大で9000万ドル(約87億8000万円)受け取れる5年契約を締結。ついにスーパースターの仲間入りを果たした。ペイサーズを14年ぶりのファイナルに導くべく、今シーズンに賭けるジョージの思いはひと際強い。
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