【F1】ホンダ「初完走」で最低ラインは超えた 次は難題「パフォーマンス不足」にどう向き合うか
F1第3戦・日本GPレビュー(前編)
アストンマーティンとホンダは、13万人の大観衆が埋め尽くした日本GPを全力で戦った。
その結果は、セーフティカーでギャップが縮まったところからレース後半のわずか25周で1周遅れ、トップから2分も遅れてのフィニッシュという、極めて厳しい現実だった。
ようやく完走できたアストンマーティン・ホンダ photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る レースを終えたホンダの折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネジャーは、厳しい表情を崩すことなく、それでもどこかホッとしたように語った。
「決して誇れるような結果ではありませんが、これまでホンダとアストンマーティンのファクトリーでやってきた信頼性を上げるためのハードワークが結果に結びついて、フルレースディスタンスを走りきれたというのは、特にバーレーンの時の状況を考えると、我々にとっては意味のあるステップだったと思います。アストンマーティンもかなり協力してくれて、対策もやってくれました」
完走できなければポイントは獲れない。レースにおいて、完走というのは最低限のラインであり、まさに誇れるような結果ではない。
それでも、1日で6周しか走れなかったバーレーンの最終日からわずか1カ月でここまで挽回してきた裏側では、言葉では言い表せないような努力と苦労、数々の試行錯誤が繰り返されてきたはずだ。
もちろん本来、それはシーズン開幕時点で、いや開幕前テストの時点で到達しているべき地点であり、レースでは当たり前の結果でしかない。それを達成できなかったことは批判されてしかるべきだろう。
しかし、この1カ月間の進歩という点に目を向ければ、これが今のホンダにとっていかに重い結果であったのかがわかるだろう。
「バーレーンの最終日には周回数制限(合計6周)をせざるを得ない状況でしたし、それがどのくらいシビアな状況だったかは皆さんの想像にお任せしますが、そういう決断をしなければ(部品が足りなくなり)レースに影響が出るというところでした。
私個人の感触としてもかなりシビアな状況だったと思っていますし、この鈴鹿で無事にレースを完走できる状況まで辿り着けたのは、バーレーンからここまで、アストンマーティンとホンダが協力して対策を投入してきたハードワークがなければ難しかったと思います」
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。









