【F1】ホンダ「4週間の春休み」の成果は? 雷雨予報のウェットレースなら「奇跡」が起きるかも
長かった4週間の"春休み"が終わり、マイアミでF1のシーズンが再開される。
待つ者にとっては長かった4週間も、アストンマーティンとホンダにとっては、あっという間の4週間だった。
4週間でライバルとの差はどのくらい縮んだか photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る アストンマーティンは、日本GPで走らせたAMR26の実車のうち1台をそのままHRC Sakura(栃木県さくら市)に送り、それをリアルビークルダイノ(※)で走らせてマシン各部の振動を測定し、開幕前から抱え続けてきた振動問題への根本対策を行なってきた。
※リアルビークルダイノ=実車のパワーユニットを搭載して、サーキット走行時の振動や加速度、負荷をベンチ上で再現する高度な試験設備。
ホンダの折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネジャー(GM)はこう語る。
「実際のレースカーをHRC Sakuraに持ち込んで、静的テストでマシンの振動状況を測定し、それに対して振動を低減するための対策をマシンに施しました。(レース週末の実走とは違って)ファクトリーではさまざまなセンサーを装着することができますし、それを受けていろんなエンジニアの知見を注ぎ込むことで、振動問題に関して大きな改善を果たすことができました。
その成果として、今回のレースには新しい対策部品を投入しています。バッテリー(が受ける振動)面だけでなく、ドライバーが受ける振動も大きく改善できています。それが今週末の実走で、どのように機能するかを確認したいと思います」
端的に言えば、どれだけ高精度なベンチで対策部品のテストを行なったとしても、ダミーモノコックでは本当の意味で正確なテストはできなかった、ということなのだろう。実車にはモノコックだけでなく、さまざまな部品が取りつけられる。そういったものすべてが共振周波数を変動させ、共振源になり得るからだ。
レース週末にはできない箇所にまでセンサーを搭載して振動を測定することで、事象の徹底的な把握と、それらに対する潰し込みができたはずだ。
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。






















