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【F1】ホンダ「4週間の春休み」の成果は? 雷雨予報のウェットレースなら「奇跡」が起きるかも (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

【オーバーテイクは難しくなる】

 今回からパワーユニット関連のレギュレーションが変更され、開幕3戦で明確になった問題点が是正されることになった。

 ひとつ目の変更は、「予選のアタック中であっても、リフト&コースト(アクセルを戻して惰性で走ること)で充電を優先したほうがラップタイムが向上してしまう」という状況を改善すること。

 スーパークリップ(全開走行しながらMGU-K・運動エネルギー回生システムで制動をかけてリチャージすること)の発電出力を引き上げることと、スーパークリップ実行に課された制約を緩和することで、リフト&コーストよりもスーパークリップに比重を移せる規定となった。

 決勝においては、ストレート以外ではMGU-K出力を250kWに制限し、エネルギー消費を抑えることで、ストレートでのディプロイメント切れを低減。こちらもエネルギーマネジメントに左右されすぎずプッシュできる度合いを改善することが見込まれる。

 その一方で、接近車速差を小さくして安全性を確保するために、ブーストモードによるMGU-Kの出力維持は+150kWまでに制限された。つまり、オーバーテイクは難しくなることが予想される。

 フェルナンド・アロンソも、今回のレギュレーション変更が大きな変化をもたらすとは予想しておらず、車体のパフォーマンス向上もないだけに多大な期待は寄せていない。

「どうなるかわからないし、実際に走ってみないと何とも言えないと思うけど、開幕3戦とまったく違うレースになるとは思っていないよ。信頼性と振動に関してはいくつか対策を投入するけど、パフォーマンス面に関しての対策はまだ何もない。ステアリングとコクピットから感じる振動が減って、少しでもいいレースができることを願っているよ」

 日曜午後には雷雨の予報があり、落雷警報が出された場合には全車に屋内への退避が義務づけられる。レースができたとしても、ウェットコンディションになる可能性が高い。

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