世界で巻き起こるF1ブーム「あの頃の日本のよう...」ベテランカメラマンたちが熱狂のなかで撮りたいレーサーは? (4ページ目)
ーーその答えは、アルバート・パーク・サーキットで行なわれる開幕戦オーストラリアGPで明らかになってくると思います。
熱田 でも開幕戦の結果はひとつの目安に過ぎません。何が起こるかわからないのがF1です。昨シーズンの序盤戦は、レッドブルとフェルスタッペンが勝ち続け、日本GPの頃にはもうタイトルは決まったと話している人もいました。でもシーズンが進むにつれて戦況は一変し、最終的にはマクラーレンが26年ぶりのコンストラクターズ・チャンピオンに輝きました。そんな展開になるとは誰も予想していなかったと思います。今シーズンも開幕戦とシーズン中盤、終盤では勢力図がガラっと変わる可能性はゼロじゃない。結局、どうなるのかわからないから面白いのであって、そこをみんなで楽しめばいいと思います。
桜井 そうですね。各チーム、ドライバーたちが予想もしなかったドラマを見せてくれるのがF1の魅力です。どんなシーンが撮れるのか、楽しみにしてまずはメルボルンに行ってきます!
「より完成されたドライバーになること」を目標に掲げる角田裕毅 撮影/熱田護この記事に関連する写真を見る
終わり
<プロフィール>
熱田 護 あつた・まもる
1963年、三重県鈴鹿市生まれ。2輪の世界GPを転戦したのち、1991年よりフリーカメラマンとしてF1の撮影を開始。F1取材は2019年に500戦を超え、2025年は600戦を迎える予定の、日本人最多取材回数を誇るF1カメラマン。アイルトン・セナ没後30年プレミアム写真集『Ayrton』(限定999部・インプレス刊)が2025年5月末まで販売中。また、写真集とは別カットも使用したアイルトン・セナの2025年カレンダーも販売。
桜井淳雄 さくらい・あつお
1968年、三重県津市生まれ。1991年の日本GPよりF1の撮影を開始。これまでに400戦以上を取材し、まもなく500戦を迎える。F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務める。現在、鈴鹿サーキット公式ホームページ内の企画『写真で振り返る2025年シーズン:プレシーズンテスト』で作品を掲載中。YouTubeで好評だった『ヒゲおじ F1徒然日記』は一時お休み中。近日中に再開予定だという。
著者プロフィール
川原田 剛 (かわらだ・つよし)
1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。
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