【F1】角田裕毅「勝負の5年目」開幕 オフの筋トレで胸板は厚く、二の腕は太くなり「体重は3〜4kg増えた」
2025年のF1シーズンは、南半球のオーストラリアで開幕する。
例年よりも2週間ほど早い3月上旬のメルボルンはまだ夏。気温は35度にも達する日もある暑さだ。
レース週末の1週間も前に現地入りした角田裕毅(レーシングブルズ)は、ビーチでのんびりと過ごしてこの暑さに身体を慣らすことができたのはラッキーだったと笑う。
角田裕毅の2025シーズンがついに始まる photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る「土曜日にオーストラリア入りして、ビーチでかなり寝っ転がって過ごしましたけど(笑)、思ったよりも身体がこの暑さにビックリしています。
例年ならバーレーンで暑さに慣れてからここに来るんですけど、今年はバーレーンがかなり寒かったのを忘れていました。だから早めにオーストラリア入りしたのは正解だったと思います」
バーレーンでの3日間のテストを終えた角田は、ヨーロッパに戻ってレッドブルのファクトリーでシミュレター作業に徹し、慌ただしくオーストラリアへとやって来た。
開幕に向けて、状況は決して楽ではない。そんななかでも、この水と緑豊かなメルボルンの美しい環境に身を置いてリラックスしたことで、いい気分転換になったと角田は言う。
「短いオフでしたけど、ここはみんなフレンドリーだし(英国式フルイングリッシュブレックファーストと似たフルオージーと呼ばれる)朝ごはんも美味しいし、オーストラリアでの時間を楽しむことができました。
僕はアウトドア好きなので、ここはハイキングをするのにいい場所もたくさんありますし、シーズン開幕に向けてメンタルのリセットになりました。アルバートパーク(・サーキット/F1オーストラリアGPで使用される公道を利用したコース)に挑戦する準備は万端です」
オフのトレーニングでさらに肉体を強化し、胸板は厚く、二の腕は太くなった。
実際に筋肉量は増え、身体のあらゆる数値が今まででベストなのだという。その肉体的な自信と余裕が、タフなレースのなかでも精神的な余裕をもたらしてくれる。
「体重はかなり増えました、3〜4kg増えたかな。筋肉量もかなり増えたと思います。ドライバー最低重量が82kgに増えた分だけ、自分の筋肉量を増やそうかなという感じですね」
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。