「速さは予想より差はない」F1ウィリアムズ育成の松井沙麗(13歳)が踏み出した世界への挑戦「ヨーロッパのレースのほうが楽しい」 (4ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

【より速いマシンに乗るために一歩一歩】

ーー今シーズン、ウィリアムズからどんな結果を求められているのですか?

沙麗 ウィリアムズからはとくに何も言われていませんが、まずは「チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー」でシリーズチャンピオンを獲りたいです。それが一番の目標ですが、カートの世界選手権でも決勝に残りたいと思っています。

広史 ウィリアムズには、ある程度の伸びしろは見ていただけているのかなと思っています。育成プログラムはきめ細かく、フィジカルトレーニングはもちろん、栄養士から食事に関してもアドバイスを受けています。今後はメディア対応のトレーニングやメンタルトレーニングも入ってくると思います。

ーー最後に将来のドライバーとしての夢を教えてください?

沙麗 これから最低3年くらいはカートをやることになるので、そのあとに四輪を目指していきます。できるだけ速いマシンに乗りたいので、F1やインディカーに乗れたら最高ですね。ルマン24時間レースがあるWEC(世界耐久選手権)でもいいですし、速いマシンには全部乗ってみたいです。

 そのためにも、まずはF1アカデミーでチャンピオンを獲りたい。それが当面の目標であり、夢ですね。F1アカデミーで頂点に立てば、F2やF1の道も開いていくと思います。

 あと日本のモータースポーツをもっともっと盛り上げたいです。サッカーや野球並みにメジャーにするのは難しいかもしれないですが、友だちにカートやF1と言っても通じるぐらいになってほしい。もっと頑張らなければならないと思っています。

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終わり

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撮影協力/オートパラダイス御殿場

【プロフィール】
松井 沙麗 まつい・さら 
2010年、東京都生まれ。父親の影響で5歳からカートを始め、6歳でレースデビュー。2024年1月にウィリアムズのドライバー育成プログラム「ウイリアムズ・ドライバー・アカデミー」の一員に抜てきされた。2024年は、ウィリアムズから委託を受けるイタリアのカートリパブリック(KR)のワークスチームからFIAカート世界選手権や「チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー」などに参戦する。

プロフィール

  • 川原田 剛

    川原田 剛 (かわらだ・つよし)

    1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

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