F1参戦10チーム&ドライバー紹介・後編「角田裕毅にエースの自覚?」「アルファタウリのダウンフォース不足は解決した?」 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

ウイリアムズFW45ウイリアムズFW45この記事に関連する写真を見る【ウイリアムズ】

 アメリカの投資企業ドリルトンが買収して2年、チームはいよいよ大改革へと乗り出した。

 チーム立て直しを任された元フォルクスワーゲンのヨースト・カピート代表を解任し、技術責任者も更迭。代わってメルセデスAMGの戦略責任者ジェームズ・ヴァウルズがチーム代表に就任した。

 メルセデスAMGのジュニアチーム化は否定しているものの、従来から技術提携の強化は打ち出している。この路線がより一層、強固なものになることは確かだ。

 マシンFW45は旧体制で形づくられていたものであり、今季すぐに改革の効果が表われるというものではない。今季は移行期として位置づけ、来季に向けたリソースのシフトが行なわれていくことになる。ドリルトンはすでに資金を投入し、チーム立て直しのために施設や人材の拡充を進めている。

 アレクサンダー・アルボンはレッドブルでの苦戦から1年のブランクを経て現役復帰した昨年、3度の入賞であらためて評価を上げた。大きく体制が変わって苦戦が予想される今季も、チームの支柱としての役割が期待されている。

 アメリカでのF1人気沸騰を受け、昨年FIA F2で新人ながらランキング4位となった22歳のローガン・サージェントがF1デビュー。それほどプレッシャーのかかからない環境のもと、彼がどれほどの学習と成長を見せ、アメリカでの人気をさらに牽引していくのか期待だ。


<No.23/アレクサンダー・アルボン>
1996年3月23日生まれ(26歳)タイ国籍。F1経歴=トロロッソ(2019)→レッドブル(2019〜2020)→ウイリアムズ(2022〜)。最高位=3位。2022年ドライバーズランキング19位。

<No.2/ローガン・サージェント>
2000年12月31日生まれ(22歳)アメリカ国籍。F1経歴=ウイリアムズ(2023〜)。2022年FIA F2ランキング4位。

プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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