今季のスーパーGT最速マシンは「日産・新型Z」でほぼ確定。雨のSUGOでもライバルが脱帽するくらい速かった (3ページ目)
7年ぶりの王座奪還なるか?
シーズン序盤から調子のよさが目立つ日産勢だが、中盤戦に入ってさらに安定感が増した感がある。これについて、23号車の松田はこのように語った。
「中盤戦に入って、クルマのセッティングがだいぶ煮詰まってきたかなという感じはあります。特に僕たち(23号車)はシーズン序盤、(昨年までの)GT-Rのよさにこだわりすぎた部分があって、それでうまくいっていないところもありました。けど、今はかなり形になってきたかなと思います」
第6戦を終えたドライバーズランキングを見ると、3号車の千代/高星組が54ポイントで首位に浮上。12号車の平峰/バケット組が50.5ポイントで2位、23号車の松田/クインタレッリ組が37ポイントで3位と、日産勢が上位を独占している。3号車は他メーカーのライバルに対して20ポイント近いリードを築いた。
「SUGOは正直、苦しい展開になると思っていました。次もどんな展開になってもいいレースができるようにしたいです。Zの初年度でタイトルを獲らないといけない責任感はあります」(千代)
冒頭でも触れたとおり、ホンダ勢やトヨタ勢にとっても第6戦は大事なレースだった。しかし、結果的に日産勢とのリードが広がってしまい、レース後は両陣営とも険しい表情を見せていた。
もちろん、残り2戦で逆転できる可能性も残っている。日産勢も最後まで油断はできないだろう。とはいえ、今回のレース内容と結果を加味して間違いなく言えるのは、全国の日産ファンが待ちに待った「7年ぶりのシリーズチャンピオン」に大きく近づいたということだ。
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