「すごく特異なルックス」フェルスタッペンも角田裕毅も興味津々。最終コーナーの傾斜角がすごすぎる (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 後手後手に回って『もうちょっと行けたのに』ということがないように、パワーユニット側としては最高のパフォーマンスを出せるように確実にデータをアップデートしながら、予選・決勝に向けて準備を進めていきたいと思っています」

 ザントフォールトはかつてF3マスターズが開催されていたため、ヨーロッパ育ちのドライバーたちはF3で走行経験がある。当時は、バンクつきコーナーはなかったものの、中高速コーナーが連続するセクター2はほぼ当時のままだ。

 そんななかで、角田はまったく走行経験がない。しかし、ポルティマオやモナコ、バクーなどで初めて走るサーキットでのレース週末にも慣れつつある。

「まったく走ったことのないサーキットでのレース週末に臨むことにはすでに慣れているので、そのなかで自分の仕事をやるだけだと思っています。フリー走行からペースをビルドアップしていって、どこまでいけるか見てみるしかないと思います」

 10万5000人収容のザントフォールト・サーキットは、感染対策のため1日7万人に制限してレース開催に漕ぎ着けた。オレンジ色に染まったサーキットはもちろん、フェルスタッペンの快走に大興奮に包まれるだろう。

「重要なのは、観に来てくれたみんながF1マシンが走るのを見て、レース週末全体を楽しんでくれることだ。そのためにも、僕は最大限の結果を持ち帰りたいと思っているよ」(フェルスタッペン)

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