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アロンソ怒る「エンジンはクソだ!」。
ホンダは残り3戦で挽回なるか (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 このトラブルは、ホンダ陣営にとっても青天の霹靂(へきれき)だった。

 シーズン序盤はターボとMGU-Hをつなぐシャフトの軸受けにトラブルが多発したが、シーズン中盤までに改良を重ねてトラブルは出なくなっていたからだ。それも、日本GPの土曜日に投入したばかりの新品が2戦目で壊れた。他の個体を見ても、とても寿命が尽きるような距離ではない。

 現場での原因究明は難しいため、車体から降ろしたパワーユニットをHRD Sakuraに送り返して解析を行なうことになった。

「細かな対策はずっとやってきていますし、最近はトラブルも出ていなかった。ベアリング系に少しずつダメージが蓄積して劣化して固着するという、今までに起きたMGU-Hのトラブルと似ていますが、同じトラブルかどうかはまだわからない。マイレージ的にもまだ壊れるはずではないので、何か部品のロットにまつわる品質不良によるものかもしれないし、そこをきちんと解析しないと次に(対策として)何をやればいいのかということがわかりませんから」(中村エンジニア)

 日曜の朝には、予選後パルクフェルメ車両保管明けのマシン確認を行なった際に、エンジニアがストフェル・バンドーン車に搭載されたパワーユニットのデータ上に異変を見つけた。

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