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アロンソ怒る「エンジンはクソだ!」。
ホンダは残り3戦で挽回なるか (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 しかし実際には、セクター1はフォースインディアやルノーよりも遅く、どちらかといえば低速コーナーからの立ち上がりとなるバックストレートの前半で差をつけてしのいでいる状態だった。

 それでも7位入賞は可能だったはずだが、パワーユニットのトラブルがそのチャンスを奪ってしまった。

 MGU-Hに新たな問題があったとすれば、対策を施さなければならない。たまたまこのMGU-Hに使用されていた部品のロットに問題があったのだとしたら、品質コントロールをさらに強化しなければならない。いずれにしても、ホンダのパワーユニットは出力よりも信頼性と品質管理により大きな問題があることは明らかだ。

 アロンソの失望と怒りの声を、HRD Sakuraの戦略ルームに詰めていたエンジニアたちもリアルタイムで聞いていた。中村エンジニアは言う。

「HRD Sakuraの戦略ルームではデブリーフィングの様子をリアルタイムで聞いていますから、状況はみんなわかっています。どんな言われ方をしているのか、何をしなきゃいけないのか、みんな気づいているはずです」

 マクラーレン、そしてアロンソとバンドーンのふたりとともに戦うレースも、残り3戦しかない。それまでに一度でも彼らを満足させ、決別を後悔させるようなレースをしてもらいたい。そのためには、より一層の奮起が必要となりそうだ。

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