歴史的なクラシックとなるのか!? 皐月賞、日本ダービーを占う「3歳牡馬ランキング」

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 昨年末に行なわれた今春の牡馬クラシック戦線の行方を占う2歳GI、朝日杯フューチュリティS(12月17日/阪神・芝1600m)は、ジャンタルマンタル(牡3歳/父パレスマリス)が無傷の3連勝で戴冠を遂げた。一方で、ホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)は、思わぬ結末となった。

 レース当日に、上位人気だったゴンバデカーブース(牡3歳/父ブリックスアンドモルタル)が出走取消。なおかつ、シンエンペラー(牡3歳/父シユーニ)ら強豪牡馬を、牝馬のレガレイラ(牝3歳/父スワーヴリチャード)が一蹴したのだ。

 ホープフルSがGIに昇格して以降、牝馬が勝利したのは初めてのこと。しかも圧巻のレースぶりを披露し、レガレイラはこの結果、まずは牝馬クラシックではなく、GI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)に向かうことを決めた。

ホープフルSを制し、皐月賞参戦を表明したレガレイラ。photo by Kyodo NewsホープフルSを制し、皐月賞参戦を表明したレガレイラ。photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る 年が明けてからの重賞では、GIIIシンザン記念(1月8日/京都・芝1600m)をノーブルロジャー(牡3歳/父パレスマリス)、GIII京成杯(1月14日/中山・芝2000m)をダノンデサイル(牡3歳/父エピファネイア)、GIIIきさらぎ賞(2月4日/京都・芝1800m)をビザンチンドリーム(牡3歳/父エピファネイア)が勝利。そして、2歳王者であるジャンタルマンタルが出走したGIII共同通信杯(2月11日/東京・芝1800m)は、新馬戦を勝ち上がったばかりのジャスティンミラノ(牡3歳/父キズナ)が快勝した。

 このあとも、GII弥生賞(3月3日/中山・芝2000m)、リステッド競走の若葉S(3月16日/阪神・芝2000m)、GIIスプリングS(3月17日/中山・芝1800m)と注目のトライアル戦が続いていくが、今年も3歳牡馬戦線は群雄割拠の状態にあることは間違いない。

 そこで今回、牡馬クラシックに向かう面々を対象とした現時点での3歳牡馬の『Sportivaオリジナル番付()』を選定した。なお便宜上、皐月賞参戦を表明しているレガレイラは今回、牡馬ランキングの対象馬とした。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今春のクラシックを目指す3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

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