レパードSはダートで注目の「シニスターミニスター」の血を持つ牝馬と、1800mがベストの「世界的良血馬」を推す (2ページ目)
今回のメンバーで古馬混合の2勝クラスを勝利しているのはライオットガールだけであり、さらに3勝クラスでも僅差の走りを見せたのは強調材料になる。2018年には、前走3勝クラス5着から9番人気で出走したビッグスモーキーが3着と激走している。
なお、過去に牝馬の勝利は2010年のミラクルレジェンドの1頭のみ。だが、2017年に12番人気サルサディオーネが2着、2015年に11番人気タマノブリュネットが3着に入るなど波乱を演出しているため、そこも気にする必要はないだろう。
もう1頭はミスティックロア(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)を推す。同馬は新馬戦こそ出遅れて2着と敗れたが、阪神ダート1800m戦を2連勝してここに臨む。前走の3歳以上1勝クラスでは、好位追走から2着に3馬身差をつける完勝で、確かな成長を感じさせる内容だった。
この馬は、なんといっても血統が素晴らしい。父アロゲイトは米GⅠBCクラシック、GⅠドバイワールドCなどGⅠを4勝した米3歳牡馬チャンピオンで、母フォークロアは米GⅠBCジュヴェナイルの勝ち馬。さらに、甥に三冠馬コントレイル、いとこに米GⅠベルモントSなどを勝った米2歳&3歳牡馬チャンピオンのエッセンシャルクオリティがいるという世界的良血馬だ。
父アロゲイトの産駒は、JRAでは2世代が出走。計12頭が出走して10頭が勝ち上がるという高い勝ち馬率を誇っている。1800mでの出走が多く、全19勝中16勝(芝2勝、ダート14勝)と、まさにこの舞台はベストの条件。産駒初のJRA重賞制覇を飾りたいところだ。
以上、今年のレパードSはシニスターミニスター産駒のライオットガール、アロゲイト産駒のミスティックロアという2頭に期待する。
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