オークスを目前にしての「3歳牝馬ランキング」絶対女王リバティアイランドを脅かす存在はいるのか (2ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 1位は、満点の25ポイントを獲得したリバティアイランド。桜花賞の勝ちっぷりからして、もはや同世代に敵なしとも言っても過言ではない。このまま二冠達成となるのか、必見である。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「距離適性もあるので、正直オークスはどうなるかわからないのですが、強かった桜花賞の内容から世代最強の牝馬はこの馬で異論はありません。もちろん、オークスも最有力候補でしょう」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「桜花賞は、内と前とで相当強いトラックバイアスがありました。過去のレースぶりから、2枠3番の好枠を生かしての競馬ができると判断し、その能力からしても負けるシーンは1ミリも浮かばなかったのですが、馬が行く気を見せずに後方からの競馬になったことは意外でした。

 それでも、鞍上の川田将雅騎手は"それなら"と腹をくくって、後方待機から直線では外目に出して進出することを決断。トラックバイアスに逆らう位置取りとコース選択でしたが、勝ち時計1分32秒1、上がり32秒9をマークして差しきった内容は、"怪物"と言っていいレベルです。

 そして、桜花賞の舞台で流れに乗った競馬をせずに勝てたことは、今後の当馬にとってはプラスに働くはず。前半は馬任せでポジションを取り、折り合い不問で長く脚が使えることから、クラシックディスタンスでますますパフォーマンスが上がる見込みです。桜花賞組はもちろんのこと、別路線組にも当馬の座を脅かす存在は皆無。オークスは圧勝までありそうです」

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「5月7日終了時点の本賞金は2億2400万円。一走あたりの賞金は5600万円で、いずれの数字もJRAに所属する現3歳世代の牝馬としては断然のトップです。

 オークス出走にあたっての懸念材料をひとつ挙げておくと、桜花賞の4コーナー通過順が16番手だった点。2018年以降のオークスでは極端な競馬をした直後の馬が苦戦していて、前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬は、0勝、2着0回、3着0回、着外12回(3着内率0.0%)、13番手以下だった馬は、1勝、2着0回、3着0回、着外17回(3着内率5.6%)でした。

 ちなみに、前走の4コーナー通過順が2番手以内、あるいは13番手以下だったにもかかわらず3着以内となったのは、リバティアイランドと同じく桜花賞を4コーナー16番手から差しきった2018年のアーモンドアイだけです。もちろん、リバティアイランドがアーモンドアイ級の名牝である可能性は高いので、あまり心配する必要はないのかもしれませんが......」

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