オークスを目前にしての「3歳牝馬ランキング」絶対女王リバティアイランドを脅かす存在はいるのか (3ページ目)
2位以下は前回から大きく順位の変動が見られ、2位には初のランクインとなったコナコースト(牝3歳/父キタサンブラック)が入った。大物が続々と登場しているキタサンブラック産駒で、オークスでの距離延長もむしろ望むところだろう。
土屋真光氏(フリーライター)
「デビュー戦を勝ったあとは2着が続いており、よく言えばどんな相手にも対応でき、悪く言えば勝ちきれないタイプですが、桜花賞でも好レースを見せました。2着という結果は相手が悪かった、と言うしかないでしょう。普通の年なら、あっさり勝っていた内容でした。
血統から、距離延長はウェルカム。前走がフロック視されて人気が上がらないようなら、馬券的な妙味は増します。オークスで、もう一発あっても不思議ではありません」
木南氏
「先行有利の傾向にあった桜花賞当日の馬場。それを考えても、ハイペースで2着に残る内容は強かったと思います。オークスでは未知の距離をどうこなすか、ですね」
この記事に関連する写真を見る 3位は、ハーパー(牝3歳/父ハーツクライ)。桜花賞で4着と健闘し、前回4位からランクアップした。オークスの舞台となる東京競馬場ではGIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)を勝っていて、コース適性は高そうだ。
土屋氏
「同じマイル戦のクイーンCを勝っていたものの、桜花賞では他の馬とのマイル適性の差が出た感があります。それが、直線での伸びの違いにつながったのではないでしょうか。
それでも、クイーンCがそうだったように、東京では最後のひと踏ん張りでこの馬の粘りが生かされるような気がします。2014年に断然人気のハープスターを退けたヌーヴォレコルトのようなイメージで、オークスでの逆転が期待できます」
4位に入ったのは、桜花賞でキャリア3戦ながら3着と好走したペリファーニア(牝3歳/父モーリス)。半兄にエフフォーリアがいる良血で、オークスでの奮闘も期待される。
伊吹氏
「5月7日終了時点の一走あたりの賞金は1833万円で、JRAに所属する現3歳世代の牝馬としては、リバティアイランド(5600万円)、コナコースト(2300万円)に次ぐ単独3位。一走あたりの賞金は成績の優秀さとキャリアの浅さを掛け合わせた指標ですから、この数値が高い本馬は"伸びしろのありそうな実績馬"と言えるでしょう。
オークス出走にあたっての懸念材料を挙げるとすれば、桜花賞における上がり3ハロンのタイムが7位だった点です。2018年以降のオークスは、基本的に上がりが速い馬が優勢。前走の上がりタイムの順位が4位以下、なおかつ"東京の1勝クラス以上のレース"において1着となった経験のない馬は、0勝、2着0回、3着0回、着外33回(3着内率0.0%)と上位に食い込めていません。
個人的には高く評価しているものの、あまり穴人気してしまうようであれば、扱いに注意したいところです」
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