蛯名調教師が手がけるアパパネの子アスパルディーコ。デビューを前にして「めちゃくちゃよくなった」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「アスパルディーコについて、蛯名調教師は『相当期待している』と息巻いていました。同馬の調整ぶりを見ながら、『本当は自分が騎乗して感触を確かめたい』と話すほど。いずれにしても同馬に対する評価は高く、『このまま順調に(調整が)進めば、走る馬になるのでは』と目を細めていました」

 アスパルディーコについて、手放しで称える蛯名調教師。そこには、ここ数カ月での目覚ましい成長ぶりがあるという。トラックマンが続ける。

「5月に入厩してゲート試験を受けたのですが、当時は460kgほどの馬体重で、『華奢な印象だった』とスタッフ。それが、放牧を挟んで夏にトレセンへ戻ってくると、馬体重が20kg以上増加し、『体もしっかりして、めちゃくちゃよくなった』そうです」

 デビュー戦は8月27日の2歳新馬(新潟・芝1600m)を予定。田辺裕信騎手が手綱をとるという。

 ジョッキーとして、アパパネとのコンビで牝馬三冠を遂げた蛯名師。今度は調教師として、その子アスパルディーコとどんな物語を紡ぐのか。まずは初陣の走りに注目したい。

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