中京への舞台替わりで波乱必至のきさらぎ賞。穴党記者が心踊らす3頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「前走は勝ち馬から4馬身差の2着。マイペースの逃げ切りを許してしまいましたが、これは後続馬を意識するあまりの結果。仕掛けのタイミングが合わなかったもので、悲観する必要はありません。新馬戦とは一転、しっかりとスタートを決めて、2番手で折り合って競馬ができたことは収穫でした。

 デビュー2戦がやや重の馬場状態でのレースでしたから、今の中京の力のいる馬場も合いそうです。併せ馬だった1週前追い切りは、序盤に折り合いを欠く場面がありましたが、強めに追ったこともあって、ガスが抜け、単走だった最終追い切りではスムーズな走りを見せました。

 手前を頻繁に変えていたデビュー2戦の内容から、左回りがプラスに出る可能性も大。うまく発馬を決めてリズムよく運べれば、重賞制覇のチャンスも十分にあると思います」

 松田記者と大西記者は、このジャンカルドの他にも推奨馬がいるという。松田記者は、人気落ちの関東馬をオススメする。

ドゥラモンド(牡3歳)です。新馬戦(7月11日/福島・芝1800m)→1勝クラスのアスター賞(9月12日/中山・芝1600m)と連勝後、GI朝日杯フューチュリティS(12月20日/阪神・芝1600m)に挑みましたが、7着という結果に終わりました。課題の発馬は改善されていましたが、休み明けに加えて、持ち時計がない同馬にとっては、レコード決着となったレースはさすがに厳しかったと思います。

 ジャンカルド同様、デビュー2戦がやや重の競馬で、どちらかといえばタフな消耗戦で持ち味が生きるタイプ。間隔の詰まる今回は上積みも見込めます。

 同馬を管理する手塚貴久調教師も、『予定どおりにきているし、荒れた馬場もよさそう。何も言うことはない。あとは、前半の折り合いをジョッキーが気をつけてくれれば、距離は持つ』と自信の表情を浮かべていました。馬力が求められる中京・芝での巻き返しに期待が膨らみます」

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